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2017-01-01から1年間の記事一覧

永遠の高校生たち(2)

(前号から続く) この題でブログ記事を書いたのは、前出「昭和三十年代の匂い」がきっかけだ。 自分自身に対する年齢の感覚が実年齢より相当に若く、それがずうっと変わらないでいる不思議というか、中級老人に格上げされてもそれが変わらないので、虚実の違…

永遠の高校生たち

窓に映る横顔は、その席にふさわしい人物のそれだ。たるんだ皮膚、生気の無い眼、伸びた白髪。地下鉄車両の乗車口すぐ横の「専用席」に、油断したまま座ってしまった波風氏。車内灯に浮かんだ老人の自分の顔が黒い窓ガラスにくっきり浮かんでいた。退院後す…

何だか人間的なニュース

数日間の雪。夜は氷点下。大風被害の道南。冬タイヤ、ストーブ、股引は未だ必需品。20年来の新聞記事切り抜き作業。朝5時に起き、当日分を読み、前日分を切り抜く。同じ新聞を2回読むことにもなり、3紙で1時間超える。増えたのは「年金」と「認知症」の…

「ひよっこ」が楽しい

退院後、久しぶりの快晴。春の風で吹き寄せられた玄関周りのゴミを片付ける。4月1日スタート「ひよっこ」が楽しい。蒸発した夫を探しに東京へ来た妻、失意のうちに茨城に帰る失意、上野駅の待合室、そこにご飯を持ってきたレストラン経営者。今日の内容だ…

幸福を考える天丼

「成功」は計量できる事実、「幸福」は各自の価値観に基づく感じ方、考え方で「人格」のひとつであり、両者は同じではないと寝入る前に見たテレビの幸福論。大学の時に読んだ三木清の『哲学ノート』からだった。 戦後の人生は付録だから好きなように生きると…

術後の経過

大学病院裏手の朝。大雪山が近い。耳下腺の腫瘍を取り除く手術から3日経過。切り取った現物は幅4センチ大の黄色い塊で、「ちぎり天ぷら蒲鉾」みたいだ。自覚症状がなく、指摘されて気づいたのだが、よーく思い出すと、昨年のどこかで、たぶん髭剃りの時だと…

1週間の隠遁

朝起きたら本を読む。体温や血圧を測る。ややあって身体によい朝食をとる。ニュースを見たら午前の読書をする。昼食後に1時間以内の昼寝。午後のひと時は「老後整理」の計画を考える。増えすぎた『もの』の始末は中級老人生活の第一義的課題だと強く意識し…

「自作主義」

今日も晴れ。昨日、石油ストーブに火を入れ5ヶ月ぶりに作業場(波風食堂開店予定地)で時間を過ごす。日ハムー西武戦をラジオで聞きながら小一時間。シンクトップの集成材を塗装し脚を付け、小型の冷蔵庫や鍋釜を入れられるようにしなくては、壁を板張りにし…

「下妻物語」

昨年末から見始めたビデオ。最初は「孤独のグルメ」と「深夜食堂」のTVドラマにはまり、次いで「不思議な彼女」、「殿、利息でござる」等の映画。某大手通販の会員特典で、「ぐるりのこと」(木村多江, リリー・フランキー,08年)、 「60歳のラブレター」(中村…

マイナス500

昨日の雪、「なごり雪」という情緒ありげな代物でなく、やたらと重く、除雪に難儀。早々とママさんダンプ片付けたため、物置の2階の奥から引っ張り出すところから始める。 前回ブログにある「八百代言」は「三百代言」に訂正する。昨日の新聞の広告「もう逃…

続 嘘つきの顔つき

快晴の春分の日。2階窓からの景色は、例年より雪がうんと少ない街並み。 こういう開き直り方があったか。国会質問に「私の記憶に基づいた答弁であって、虚偽の答弁をしたという認識はない」という防衛大臣。大嘘を「嘘八百」と言うが、それを冠した「八百代…

腹に溜めない

啓蟄の次候(3/11〜3/15)の予報は、少し前まで全て雪だったのに、昨日から突然晴れになっていた。地理的に当地の天気予報が外れるのはごく普通で、とても良い外れ方をしてくれる。 少し『世話になった人』が、実はどうしょうもない人間というのよくある話。気…

タラコパスタの秘密

天気予報、めまぐるしく変わりつつ啓蟄(けいちつ 3/6〜3/10)。土中の虫も、洞穴の熊も、波風立男氏も、冬はもう飽きました。 タラコスパスタの秘密は『焦がしバター』(「dancyu 永久保存版 日本一のレシピ」による) にあった。 【2人前の材料】パスタ160グ…

嘘つきの顔つき

雪降りー5℃ぐらいになるはずの予報、一昨日から今までは曇り・晴れ・時々小雪。大好き、こういう外れ。昨日は朝から風呂に入り、プリン作り、ゆったり過ごす。本や書類の整理ぐらいなのに研究室の引っ越し、たった2日間で意外に疲れる。これでは雪解けから…

歯を抜く

今日から4日連続の雪マーク予報。但し、氷点下前後で推移とのこと。 ア行の5音に濁点、つまりバラエティーに富んだ「ヴ―」の唸り声が後ろの囲いから延々と聞こえる。抑えた声だから我慢はしているのだろう。途中で「もう終わったのですがねえ」と医者の呆…

ドラマ、見てました。

易々と春になってくれるはずなく久しぶりに暴風雪警報の昨日。30分程の除雪を朝と昼の2回。通常の2月末の外仕事。 唯一見ていた夜8時のドラマ「雲切仁左衛門 3」が昨日で終了。録画でまとめて見ていた韓国ドラマ「女を泣かせて」も今週月曜で終了。仕事の…

ネギ餅の夜

波風立男氏と永いつきあいの女性は、ほぼ『さばさば』系である。魚類の「鯖」でなく、性格が至極あっさりしていて、遠慮の度合いというか距離感が近くも遠くもなく、純朴で、温かく、たくましいと言う意味だ。小学校で、宿題忘れたらノートを見せてくれ、消…

「マーボ豆腐」他

とても良いことだが、気持ち悪いくらい雪降らない日続く。今年度は融雪槽稼働が未だ2回。実に異例。こんな感じで春を迎えさせてくれるのだろうか。 最近、レシピの調味料を事前に小カップに用意してから始めている。この当たり前のことをやるのとやらないの…

天皇とタヌキの糞

曇り空だが雪降らず、山陰中国の積雪を気の毒に思う。昨日の新聞コラム(2/10道新夕刊「魚眼図」)に感銘。 天皇退位を巡る問題を、こういう切り口で論じ、政府筋の狭くて政治的な思惑、本質を的確に表現する文書。それぞれの業界人がそれぞれの修行を通じて…

あんこう鍋

今日も晴れ。飯が旨い。昨日のことを書いておこう。 近くに無ければ、遠くにあるかもと、『アンコウ』探しの買い物。ありました!1パック560円。温度上昇で昨年の10倍漁獲在り、庶民に手が届くと新聞に。「こんなのがそんなに美味しいの?」と疑いの眼差し…

牡蠣飯

ママヨさんが学期末レポート作成で忙しく食事つくること増える。好きなもの食べられ買い物好きなのでラッキー。アンコウ探しに行きやっぱり無くて再び牡蠣を買う。出たとこ勝負でクックパッド検索、冷蔵庫の舞茸だけで何とかなりそうなレシピ使い開始。勉強…

ちょっと曲がります

TV見ていたら、明日葉(山菜)の特産地の子どもが、「どうやって食べるの?」と聞かれ、真面目に考え「箸でつまんで口に入れます」と回答。ママヨさんが「私と同じ血が流れている」と笑ってた。 次の日の朝、今度は新聞見ながらクスクス笑ってる。同じよう…

牡蠣グラタン

雪少なく暖かい年明けに喜んでいたら、今日が節分で、明日からは立春。嬉しいが、こんなことで冬がお終いになってくれるはずがない。もの凄いドカ雪、何日も続く暴風雪、巨大地震、大火事・・・良い気候なら気候でいらぬ心配し、悪ければ悪いで何時かは良くなる…

続々 流氷の頃

本日、暴風雪のはずだが未だ兆候なし。昨日は、2℃で雨。今日は、当地初の「子ども食堂」仮開店日。激励ついでに流氷の海を見て来よう。 昨日、人が定住する世界で一番寒い地(記録−71.2℃)ロシア・オイミャコンをTVで見る。シべりヤ山中、900人の集落。−50…

続 流氷の頃

(前回から続く)昨日が当地の「流氷初日」と今朝の新聞。平年より19日、昨年より38日早く、網走より早いのは1946年の統計開始以来初とある。寒くとも雪少なく明るいのが嬉しい。 一昨年秋に母が亡くなり、昨年夏に埋葬した。長く願っていた通りに送ることが…

流氷の頃

『大寒』の入りを実感。北からの流氷が隣村まで来ているらしい。 少し年上の人が先週亡くなられた。とてもお世話になった方。年末に部屋を訪ね、「来年もよろしく」みたいな言葉を交わして辞した。昨日、その部屋の前に立ち目を閉じた。本当に亡くなられたの…

鶴見俊輔さんの顔

鶴見俊輔さんの本を読み続ける。隣でママヨさんが近現代史のレポートを書いている。そんなわけで、思想と転向、天皇制、憲法、核、独立と従属、政治家、富と貧困、などが飯時の話題になる。大根の漬物をバリバリ噛み、味噌汁ジュルジュル飲みながら。「孤独…

天丼つくる。

大寒の3日前。意外に暖かいのは雪降っているからなのか。ここ数日、ママヨさんが勉強中のため、除雪、食事用意、隠れてオヤツ喰う。食べたいものを作る、絶好のチャンス到来なのだ(笑)●朝食:餅をレンジで柔らかくし、フライパンに油少々使い澱粉粉ふってヘ…

吹雪の運転

零下10度続く今週。仕事で隣町に2泊し、最終日の昼前、わけあって車で戻る。40分の前半が吹雪の中。やっと見える道路際示す矢印表示、突然姿を現す立ち往生している車、一気にホワイトアウト化させる対向車の雪煙。回転灯(まあ、気休め)を回し、偏向サング…

「深夜食堂」

小寒の7日。七草粥ならぬ五穀米、ホッケ塩焼き、ヒジキと揚げの煮物、大根の味噌汁の夕食。正月飾りの椿にあわせた紅白餅の小枝を片付ける。 9日締め切りの書き仕事3つ完了。合間合間にご褒美のビデオ6本。結果、「深夜食堂」にはまる。①人情噺、②食べ物…

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