
面白くなってきたKAZUO作のイラスト
先日の読書交流会で、「親からどんな影響をうけているか」を聞いた。読んでいた本に、母親から子ども時代にがんじがらめに虐待・管理され、それからの逃避・反抗で不良少年になり、それが生き方の根底になっているという哲学者の話が印象深かったからだ。棒線を引いた肝心なところは全然覚えていないが、スターリンの恐怖政治と同じで殺さなければ殺されると思うような壮絶な子ども時代は強烈。
きれい好きだった波風くんの母親。朝晩2回の床拭き掃除つきだから今思うと半端でない。障子の張替えも年に2回。万事がそんなだから、子ども時代の波風君は、玄関の靴の揃え方から寝る時の衣服の畳み方、ご飯の食べ方もきつく注意され叱られていた。早死にした夫に代わり男仕事もこなし、完全主義だから「男のくせになにもできない」と家事不適応人間のレッテルを貼り付けつつ、「長男だから仕方ない」と甘やかすところも多くあった。そういう教育のせいで、家のことを全くしない出来ない大人に育った。
だが不思議、高齢者の階段を登るにつれ母親に似てきた。身体が動き家事に手を染めていく。ママヨさんの「褒めて促す」巧みさだろろう。
ママヨさんの話。父親が母親に「お前は気に障る余計なことを言う」と喧嘩していて、亭主関白の父親が嫌だった。ところが、自分も母親と同じように、亭主関白な人と結婚してしまった(笑)。私が何か言って気に障ったのか波風さんが 突然口を利かなくなる時がある。その理由が私に分からないことが多い。
「そのくらいのこと分かれよ」と波風氏は思うのだが、たいていそういう時はママヨさんに一理あることが多く落ち着いた態度も妙に気に入らない、それをなじっても仕方が無いので黙るしかない(涙)。黙る限界は半日程度だから大したことないが、その反撃方法を気にはしてくれていたんだなあ。
前述の哲学者は鶴見俊輔(1922~2015年)、この人の言葉を2026年の今読み返せるのはとても幸せなこと■●▲夏目漱石『こころ』を読む。状況が鮮明で心理描写が緻密、大正時代にここまで日本語表現が完成していた。この作家は一人の女性を男二人で取り合う話が随分多いなあ、人間のエゴと苦悩を描きやすいのかな▲■●公式裏ブログを『絶賛昼飯』で昨日更新。波風食堂の開けっ放しの食器棚に木製の扉を付けた。久しぶりの工作。