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続 嘘つきの顔つき

非常識の許される公務員

 快晴の春分の日。2階窓からの景色は、例年より雪がうんと少ない街並み。

 こういう開き直り方があったか。国会質問に「私の記憶に基づいた答弁であって、虚偽の答弁をしたという認識はない」という防衛大臣。大嘘を「嘘八百」と言うが、それを冠した「八百代言」という蔑称がある。代言は弁護士の旧称。つまり、「大嘘ツキを生業とする人」を指すのだが、今の時代にこれほどピタリとはまる人も珍しい。これで通るなら、裁判に弁護士なんかいらない。波風立男氏のママヨさんに対する一心不乱の弁解、精緻な嘘のつき方の苦労も必要ない。だが、「私の記憶に…」なんて言いだせば、どんな恐ろしい結末が待っていることか。立男にアベシみたいな援護者はいない。

 彼女が『公務員』だから言いたい、奇天烈な服装にあきれる。異様な憲法観は横に置いても、常識とバランスを決定的に欠く救いのないセンスは、いったいどんな育ちで身につけたのか。この『はんかくさい』大臣をのもとで働く方々が実に気の毒、我々庶民も恥ずかしくてたまらない。服装のセンスは、言動のバランス感覚と見事に通じているようだ。

 今週末、国会で嘘つき合戦の予定。だが、国有地大安売りの張本人が喚問されないから大し試合ではない。それにしても、大嘘を小嘘で誤魔化す事実はしっかり残るだろう。ここが大事。終わりが始まりになる可能性ありだ。国家的な開き直り方・誤魔化し方、そして大嘘つきの顔つきと服装とはどんなものかをしっかりと見せてもらおう。

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