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記憶

人生の岐路

というほどのものでもないが、あの時に最悪の結果だったなら、今とは違う人間観を持つようになっていたと思うなあ。 ●鉄橋を友だち3人と自転車で初めて渡っていたら、後ろから汽笛を鳴らして蒸気機関車が迫ってきた。映画『スタンドバイミー』は他人事じゃ…

トマトの香り

雪が降ってきて片付けたミニトマト。たくさんの青い実が残り、窓際に置いておいたら赤くなってきた。パスタに使ったり、バタートーストの脇に飾って食べている。 トマトの匂いは、小学生の夏休みに、友だちと作った自転車で遠くに行った記憶。どこまでも続く…

路地裏の記憶

裏通りからさらに奥まった、袋小路の旗竿地の家で育った波風氏。ごちゃごちゃと狭苦しい隣近所に同い年の友だちがたくさんいた。そのせいか軒と軒が迫り2人ぐらいがやっと通れるような薄暗い小路に今でも心惹かれる。朽ちていく木造トタンぶきの家並みなら…

淡路島愛媛県説

淡路島は愛媛県にあると思っていた。それが間違いだと気づいたのは、淡路島に行こうと思った時、年齢は恥ずかしいので書けない。こういう男にはそれに見合った女がいるものでママヨさんもずうっと間違っていた。彼女の方が罪は重い、愛媛出身で親戚も皆そち…

あの頃 若かった

久しぶりに夢を見た。ボロボロなオープンカーに乗って喜んでいたら鬱蒼とした山道で故障して途方に暮れている。これは夢だな、と思っているから焦りも不安も持たなかったが、どうしてこんな夢を見たのかなあ。起きてから、意識していない欲望がまだあるのか…

ブログ用のメモ

雪降らずとても寒い日曜日。1日家で過ごし、つらつら考えたこと思ったことをメモしてみる。このうちどれかをブログ記事にしてみよう。こんなふうに文字化しておかないと明日には「大学共通テスト」ぐらいしか残っていない はず。 ・恒例 大学共通テスト(国…

「愛」を探す朝

自分だけが一方的に恋している、愛しているのを何て言ったかなあ?表ブログの相談回答を考えながら珈琲を淹れていた朝。考えているうちに86.5℃を逃し85℃まで湯温を下げてしまったがこれはこれで美味かった。 孤独愛?一方的愛?半分恋?・・・「あれ何て言っ…

今年は何年?

・今年、令和2年だった? ・違うよ、令和3年だよ! ・2022年の西暦だけにしたら面倒でないのにね。 ・それも間違ってる、2023年だよ。 もう、めちゃくちやである(笑)それで何か困ることがあるかと言えばない。役場や保険会社に書類出す時の日付けなどは…

スッピン

鏡見て、「こんなにシワとかシミとか・・・化粧しても意味ない。でもどうでもいいわ。」とママヨさん。さらにマスクがスッピンの後押しする。テレビ見ていて、「この人なんて言うなまえだったかなあ。思い出せないけどまあいいわ、覚えていなくても困らない…

あの人を思う文字

本の片付けが一段落したので、手紙(葉書含)を整理する。還暦・退職してから本は3度目だが手紙は初。10年分を一つ一つ読み、保存ファイル行きとシュレッダー行きに分ける。捨てられないから保管していたわけで、書いてくれた方の心と波風氏の心の響き具合…

テレビの時間 の続き

テレビを見ていたら、ちゃぶ台にご飯が並び始め家族が丸く座り、お母さんが申し訳無さそうにカーテンを閉めた。今日のテレビ時間の終わり。近所にテレビが入り、窓の外から何人もの子どもたちが音の聞こえないブラウン菅を真剣に見つめていた。紙芝居を遠く…

キノコうどんの秋

昨日、胃カメラ検査。緊張も無く診察台に横臥し内視鏡に完璧に従う身体。痛くも痒くもなく、今や胃カメラ被写体のプロ(笑) 胃がん見つかった検査から何年経ったのかなあとモニターに映るヌメヌメした凸凹の管みたいな腹の中をぼんやり見ながら数えていた。…

ハシゴは怖い

壁に貼って楽しんでいた和紙、ダブルクリップ、それと百均の鉢置き台で居間の照明具作成。ボワーッとした光が温かい。もとはよくある球形提灯型だったが天井から4つもぶら下がっていて面白くないので下半分を切って陣笠みたくして、それも飽きて裸電球にし…

素敵なヌード

遵守を「そんしゅ」と繰り返し口にし交渉相手に何とも言えない顔されても気づかなかった過去持つ波風氏。だから、教諭を「きょうろん」と言い続ける方に間違い指摘できずあの時の交渉相手の痛い気持ちをキリキリと知る波風氏。 母が昔、「このお店、とてもヌ…

花の『マザー・テレサ』

黄色い花が道路脇の細長い花壇にずうっと続いている。ママヨさんが、きれいだな、あの花なんて言う名前だったかなと呟いた。家でも種から苗に仕立て明日にでも地植えの予定。丈夫で鮮やかで開花期間の長いキク科植物、虫除けにもなる・・・が、老夫婦はとも…

古川タクさん

小学生の頃、大好きな漫画家がいた。が、周りの漫画好きに話しても誰それ?と言われた。月刊『少年』の片隅にひっそりとお邪魔している場違いな感じで、『イラスト』という言葉が流布してない60年代だった。表紙近くの一等地に掲載の鉄腕アトムや鉄人28号、…

50年前の味

1968年発売の世界初のレトルトパッケージ『ボンカレー』。高校2年の昼めし時、教室の石炭ストーブの蒸発皿で温めて食べた記憶は鮮明だ。テレビ『琴姫七変化』の松山容子さん(ご健在で83歳、当時30歳)がニッコリ笑ってすすめるもんだから食べたくて食べたくて…

変なスカートの記憶

昨日と今日の新聞に、宝島社の企業広告。毎年正月明けの楽しみで、ハッと目奪われクスッと笑い再び見てしまう。昨日のは?だが、今日のはオカッパ頭の少女2人が一生懸命に机を雑巾で拭いている!の写真、新聞全紙見開きの迫力。 ママヨさんと、これいつの時…

記憶に残る本など

今年一年の波風的な文化記憶。1ヶ月に10冊ぐらいの読書。記憶に残る本は、大江健三郎『燃え上がる緑の樹』、杉山平一『希望』。例年より少なかったのは畑が面白かったからで、その分絵は少し描けた。工作は少なく調理は多かった。ピアノとミシンが課題。 映…

教科書にあったお話

テレビに動物写真家が出て、熊の写真を写していた。ふと、小学生の時に熊の話を習ったと口にしたら、ママヨさんもそんなことがあったような気がすると言う。 スマホで「月の輪熊 教科書」と検索したら、椋鳩十作『月のわぐま』とたちどころに教えてくれた。…

11年後の記念日

11年前に胃ガン摘出手術し、10月26日が退院日だった。何度かブログで書いているから説明を繰り返さないが、この日は鍋焼うどんを食べることにしている。 この記念日のことをすっかり忘れ2日前に手打ち鍋焼うどん食べてしまった。このフライングはどうでもい…

使い切る記憶

鉄の焼き台で肉を焼いた記憶。だんだん暗くなる夕方、赤く熱された炭を囲み、家族と、友人と、教え子たちとワイワイ言いながら肉を食べた思い出。買ったのは30年ぐらい前だ。 もう使わなくなり鉄板も錆びて脆くなったが、四隅の足だけは確かだったので、内側…

ブログの先輩

ママヨさんのお父さんがご健在だった時の58歳から81歳まで(1975~1998年)、B4版2つ折りで平均6頁の月刊随筆通信を出されていた。最初はガリ版刷りで135号目からワープロ印刷に変わった。内容は、戦争時代のこと、開拓のこと、暮らしのことなど実に多彩でそ…

日記 3年

1日分がノート3行、1週間分1頁。大工仕事や確定申告作業等その日一番働いたことを1行目、その下に衣食住のこまごました一言メモ。完全退職後から始めて早3冊目が終わる。毎年、映画『カギ泥棒のメソッド』に出てくる楷書文字のようにと決意するがならず、…

記憶の山波

信州松本に住まわれている方から絵葉書いただく。22年前の記憶が浮かぶ。松本でご飯を食べて寝て小さな美術館を歩いた。 これからの人生で、今日のことを思う日がいつか来るかもしれないと過ごした。40代前半5年間の重圧から解放された自分を労る旅だった。 …

記憶をめぐる一日

年上の方々を友人夫妻と呼ぶのは失礼なことだが、それ以外にくくりようのないお2人が遠方から。『記憶』と年齢の話、ぼんやり暮らす素敵さなどを聞く。波風氏は、『燃え上がるみどりの樹』の、人が亡くなる間際、一瞬よりも少し長い時間の鮮烈な記憶が、長…

消したくない記録

老人生活では、録画でテレビを見るようになった。選んで見るつもりだが、見ている時間数は前と変わらない。深夜番組の録画(夜の10時頃が就寝時間だからそこらあたりからの番組)と、リアルタイムの両方を見ているからだ。一度見た録画はさっさと消すが消せな…

心に残る歌は古くならない

死んだ男の残したものは/倍賞千恵子 サイトで検索すると、1965年「ベトナムの平和を願う市民の集会」のために作られた曲とあり、中学校登校前の朝食時にTVから流れていたのを覚えている。ズーニーブーの『白い珊瑚礁』や尾崎紀世彦『また逢う日まで』もこの…

青春のカリー軒

カレーのエッセー集『アンソロジー カレーライス!!』(PARCO出版:33編のエッセー)読む。そうそうたる作家たちのスパイス香る話で、『カリー軒』を思い出す。中学の文化祭準備の夜、先生が食べさせてくれた食堂出前のカレー。世の中にこんな美味いものがあるの…

冷凍ダブはいかにして作られたか。

この1週間、まことに忙しかった。読書交流会(「ほんのおつきあい」)、来客、うどん家ごっこ当日(6人様)、うどんの前日仕込み、「2人展」開催中、四十肩通院(立男)、虫歯治療(ママヨ)、晴天続いたので合間合間に庭いじり。その分、張りがあり充実していた…

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