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ブログの先輩

ママヨさんのお父さんがご健在だった時の58歳から81歳まで(1975~1998年)、B4版2つ折りで平均6頁の月刊随筆通信を出されていた。最初はガリ版刷りで135号目からワープロ印刷に変わった。内容は、戦争時代のこと、開拓のこと、暮らしのことなど実に多彩でその記憶力や文章力にいつも驚いた、読者は送ってもらう家族や親戚だ。波風夫妻が仕事に就いて最初のボーナスから少し送ったら謄写版を買ったと聞いて驚き、その後に創刊号が送られてきた。

 

もしこれが今の時代だったらブログをされていたはずだ。「俺のブログも今年の12月で10年だぜ、どうだどうだ」という感じで胸を張っていたら、「父さんはずうっと書いていましたよ」とさりげなく言われ、はっとした。波風氏は59歳からだから、お義父さんと対等になるのは82歳で、あと14年もあるよ。うわーっ。

 

お義父さんの残してくれた、健忘氏著『こんにゃく物語』全220号。言葉というのは思いを発信するものだが、残された言葉を受け取った者たちには新たな記憶として上書きされる面もあるのだなあ。この歳になったのだから、残された言葉をちゃんと読んでみようと思った。ペンネームも人ごとではない身近さだ。

http://booklog.jp/users/namikazetateo