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古川タクさん

小学生の頃、大好きな漫画家がいた。が、周りの漫画好きに話しても誰それ?と言われた。月刊『少年』の片隅にひっそりとお邪魔している場違いな感じで、『イラスト』という言葉が流布してない60年代だった。表紙近くの一等地に掲載の鉄腕アトム鉄人28号、後ろの方の埋めページに載るヘロヘロした線なのに軽やかで自由な絵柄は子ども心にも個性が際立っていた。だが直ぐに雑誌から消えた。今後はアニメで仕事するのでサヨウナラ、みたいな言葉残して。その後、NHK『みんなの歌』のアニメで時々、古川タク(1941年生)の名前を懐かしく見ていた。

 

昨日の『雨』ように、この漫画家をスマホで探した。今回も名前を忘れて苦労した。

いつも見とれてしまう線描、龍角散のCMが古川さん作で、日本アニメーション協会会長らしい。現在のイラストや短編アニメも洗練されたシンプルさが健在なのが素敵だ。痺れるような線が健在だったとは。同じように線が個性的な、長新太さんや砂川シゲヒサさんの絵も見たいなあ。

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