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心に残る歌は古くならない


死んだ男の残したものは/倍賞千恵子

サイトで検索すると、1965年「ベトナムの平和を願う市民の集会」のために作られた曲とあり、中学校登校前の朝食時にTVから流れていたのを覚えている。ズーニーブーの『白い珊瑚礁』や尾崎紀世彦また逢う日まで』もこの番組で聞いていた。全部聞くと遅刻した。

 

世界と日本と家庭の食卓が、政治問題でもつながっていた時代。こういう文化性と自由度はだんだん萎縮し、今のテレビには見る影も無い。一昨日のテレビで、大女優の倍賞さんがサラリと、大事な曲、歌い続けていきたい、と言ったのを聞いて嬉しかった。さすがだな、と思った。

検索すると、谷川に作曲を依頼された武満は1日で曲を完成。武満は「メッセージソングのように気張って歌わず、『愛染かつら』のような気持ちで歌って欲しい」という手紙を添えて渡したというエピソードが残っている。作詞作曲も世界的な方々だが、ポピュラーからクラシックの歌手まで広く歌われている。林光がピアノつきの混声合唱曲に編曲。その後、作曲者の武満自身も1984年に無伴奏の合唱曲に編曲。

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