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6月28日(火) 老人の用心

こんな感じの晴れ

 昨日は久しぶりの快晴。今週はこんな調子が続くらしい。新聞には、寒い初夏、牧草や果樹の実り心配の見出し。5月は例年より早く股引脱ぎ、6月に履き直す。やれやれ。

 果たせない用事たまり先週末に帰郷。途中で寄りたい人も処もあったが強行軍につきカット。戻ってきても疲れ退かず、遅れて「疲れ」どっと来る。押入れの上の段で仕事して何かの拍子にヒヤッとする。落ちるところだった。年々、反応が鈍くなる。やっぱり「俺は老人」だと思う。
 理由は忘れたが、ママヨさんが「私は悪妻」だと言うので、じゃあ「俺は、あっ臭いでいいや」と言って、顔を見合わせて笑う。「波風臭い」とか「波風負債」とか言ってゲラゲラ笑う。言葉遊びが老人に似合う。

 土いじりを始めてこそ老人だ。偏見ではない。波風家は、種を苗に仕立てるのが好きなのだが、その苗を花壇に移植する際は「我が子を小学校に入学させる」感じ、ランドセルしょわせる親心、爺心。「土いじり」は、立男君が人間的老成に向かう証左なのだ。昨日は、風船葛、茎の短いひまわり、ほうき草なんかを巣立ちさせた。そよ風に揺れる若葉をしみじみ眺める。30年以上使った鉄製焼き台をプランターに転用し寄せ植えなんかする。
 思う、老人には高いところでなく地面に近いところ、低いところが似合う。安心安全なだけじゃない。低い目線で暮らさないと自らの「上から目線」を自覚できないじゃないか。今日の見出しを打っていたら「老人の要人」なんて出た。この類が問題なのだ。

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