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9月21日(水) 南瓜 盲目の…

直径12㎝ほどの南瓜です。

 このブログは、一日遅れの日記。「富士日記」(武田百合子著)の影響大。5時に起き、まずトイレに行く、一杯の水を飲み、机に座って書きはじめる。そのうち、『思い出すこと』と『書くこと』が面倒になる日が来て、まことに面倒な老人生活になることだろう。続いて、『読むこと』や『作ること』も駄目になるに違いない。初級老人のうちに、暮らしの刻みを自覚する癖をつけておきたい。

 道の駅で買ったミニカボチャ。くり抜いて、海老を詰め、スープで蒸し、それにホワイトソースをかけて食べる。こっ、これは!の一品。後期は夜学の時間割に少し余裕のあるママヨさん作。刺身になる甘エビ使った贅沢料理。
 波風立男氏は、子どもの時から南瓜が嫌い、いや大嫌いだった。支障があるので理由は書かない。50代で食べられるようになり、60代で旨いと思い、昨日の『かぼちゃの海老詰め、ホワイトソース』で美味しいと思った。嫌いが好きになると、欠点さえ愛しい盲目の恋に陥るそうだが、今回のは実にそんな味(笑)。名付けて『秋の南瓜 盲目の恋詰め』。老人生活の最終版で、ほとんどを失っても、『美味い』がわかるのなら、生きる喜びはあるなあ。

http://booklog.jp/users/namikazetateo