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9月26日(土) 余命

namikazetateo2015-09-26

 昼21℃、晴れ。午前は学校、午後は40代後半の教え子3人遊びに来る。家族、結婚、子ども、老後、生きがいなど話す。「余命1年なら何をする?」の話になり、「今の生活を続ける。行きたいところがあるから旅行も少しはしてみたい。それから死ぬ」などという話にもなる。立男の癌も「先生はそんなのでは死なないと思ってた。根拠は無いけど」という話も出て笑う。死と笑いは意外に近い。
 親の老後は明日の我が身、などと立男は先生らしいこと口にする。実際、今はそういう境遇だ。言いながら、立男の老後は「先生の人生の始末のつけ方」になるんだなあ。「雨があがるように静かに死んでいく」という詩の言葉が浮かんだ。

 土曜の午後、レモンケーキとコーヒーで時々笑いながらこんな話できるのが幸せなことなのかもしれない。そうなら立男は幸せだらけだ。「波風食堂」の有償ボランティア従業員(立男から賃金もらえるので無く、お金出して働いてもらう=スーパーブラック企業だね)のお願いについては今度の機会にしよう。さわりだけは今回も小出しにしておいた。食堂は、立男の余命の、いや存命中の、その後半戦の重要な遊びの一つなのだ。

 今朝、メダカがまた一匹白くなって死んでいた。大きめの睡蓮鉢で飼い4年、毎朝餌をやり、時々水草買ったり鉢の清掃もたまにしていた。メダカの命を立男が完全に握ってると意識し始めてから、メダカの補充は止めた。命を側に置く哀しみが続いてる。この一匹、一匹はどんな幸せで生きているのだろう。

 何だか湿っぽくなった。久しぶりにクラッシックで。これ、レコードでも、CDでも前は随分聞いていたな。最初は音が小さいけどカラヤンの演出だから大丈夫だよ。

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