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10月2日(金) 大風 

新明解国語辞典(三省堂)より

 暴風・波浪・高潮警報に大雨・雷・波浪の注意報。なるほど朝からひどい風。花はこれで最後だろう。昨日30個咲いた朝顔も、見事な露草もあれが見納めだったのだ。鹿が来て人参を食べていった。昨日わかった。ネギやニンニクや紫蘇やハーブは苦手なようで一切手を、いや口をつけてない。ママヨさんが、「こんなのしかなくて何だか悪かったね」という感じで半分食べ残した人参を調理していた。こんなに甘いのになぜ残した?と立男は不思議だ。叱ってやりたい。春、彼らによって被害甚大のチューリップの蕾、その味は知らないし知りたくも無いがあれよりはきっと旨いと思うのに。鹿を叱ってやりたい、などと思う。畑荒らした様子無く、鹿の好物とか静かな冬支度なんかを想像して寝た昨晩。

 原稿ひとつ書き終える。迷惑かけず何とか、という安堵感。外は大荒れだ。 この夏、気分はずうっと不安な風が吹いていた感じ。予定という予定を「どうなるかわからない」と思い続け、自分固有の仕事は「今の出来るうちに」という切迫感と競争しながだった。自分ではどうしようもない風がどんどん強くなり、経験したことの無い大風が迫っている。

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