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1月23日(土) 昨日の続き

 腹立たしいもう一つは老後資金の『情報』だ。新聞切り抜きしてると、遺言、墓、介護、再就職、再婚なんかといっしょにたくさん出てくる。強者の大企業好景気は庶民に回らず、弱者の子どもと老人にはさらに回るわけないから、長生きするほど自助努力という残酷な仕打ちが待っている。高齢者向け3万円給付でお茶を濁されたらかなわない。

 65歳までに貯金がン千万円なければやっていけない、なんて書いてある。正採用難しく、ショウガッキンという名のサラ金負債500万円背負う学生、未来が不安で結婚できず子どもも産めない若者たち、再雇用もままならない初級老人。新聞の平均貯蓄高に震える立男…コノチョキンザンダカ、イッタイ、ダレノヘイキンナノヨ!フユウソウヲイレテドウスル!イッタイゼンタイ…こういうのって誰の役に立つんだろう?老後に野垂れ死んだら「新聞読んでなかったの?」なあんて言われたら死んでも死にきれない。新聞読んで貯金増えるのかヨ!情報が俺を脅迫し、新聞が老後産業を応援しててどうするのヨ。

 歳とともに孤独と不安を抱えざるを得ない老人生活。身体、貯金、家族、立場、そんな当然の悲しみを前に、何一つ責任なんかとらない情報の『幸せと安心の水準値』みたいなのに一喜一憂する余生なら悲しい。そんな人生なら、「ちょっと長生きし過ぎたなあ」なんてぼやきつつ、小さくても満たされるような生き方を探り続けるしか道はない。『楽しい野垂れ死に方』を研究してみよう、なんて思う。

 動画は、公式ブログで紹介した軽自動車『ノリオリ』のPVD。厳しい制約を楽しさを生み出す基準として面白がるデザイン。貯蓄ゼロだとこういう車も買えないんだよなあ。ちなみに、立男が昔から好きな車は問題会社VWのカブトムシです。とても乗りずらいそうです(笑)宝くじ当たったらセカンドカーとして買う予定。

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