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常に初体験

鹿は美味いを久々に実感。

  老いるとはオイル(心身の)が枯渇すること、と故やなせたかしさん。上手いこという。地名や人名が思い出せないのは老人に普通のことだから心配する必要は全然アリマセンとも言う。「あれ、あれさ…、あれ、何のこと思いだそうとしたんだっけ」なんて笑う日は間近だ。

 一昨日、旅先で財布落とした。喫茶店上着を椅子から落とした時に財布がポケットから滑り落ちたのだ。ママヨさんがお茶代支払ったので気づかず、駐車場でわかった。新しいのを買ってもらって1ヶ月、青くなった。上着が床に落ちたのを珍しく覚えていたからことなきを得た。この頃は、さっきまで読んでいた書類が見当たらなくなって慌てたり、送ってもらった大事な書類の置き場所を忘れて再送してもらったり…とほほだ。出てきて、そんなところに老いて…いや置いたかと驚く。帯に「年齢とは常に初体験」とある「老いの味わい」(中公新書黒井千次著)を読み始める。この本は勉強になる。著者が立男より20年上に驚く。オイルのは、いや老いるのは未だ早いな。

■鹿肉もらう。自分の鉄砲で仕留めたと聞き驚く。包みに「雄・ロース」と書いてある生を塩胡椒でステーキに。赤身が驚くほど柔らかい。「鹿は美味い」を久々に実感。うちの畑の枝豆食べた鹿を思い出し心の中で合掌。

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