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静かな暮らし

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性格も人格も『環境』でほぼ決まると思う。遺伝という因子もあるが本人の努力と無関係だから考えないようにする。この人間観は人生の大半を費やした教員生活の体験から来ている。子どもや父母、先生たちの驚くような言動もたいていここに根源があると思うよ。波風立男という人間も環境が作ったのだし、彼が彼以外の人々にとっては環境だ。そこで健気に生き延びているのが『身近な雑草の愉快な生き方』を愛読するママヨさん(笑)。厳しい環境で「踏まれても立ち上がらない」に感銘を受けたんだって(涙)


だが『環境』も、自分の努力ではどうしようもないことばかりだ。そもそも連綿と続いている親族、子どもにとっての家族は本人に選択権が無い。仕事の人間関係も偶然がつくる環境で、自己責任と成果主義の今、心穏やかに過ごせる職場に当たるのは宝くじ当選に近い確率。本人が当選と喜んで、周りが貧乏くじ引いて泣いている場合も、その逆も多い。

 

残る鍵は『習慣』だ。これは実に本人次第の本人責任の技。50代初めに読んだ福沢諭吉『学問のすゝめ』で唯一覚えているのが、良い人生は良い習慣で作られるという言葉。習慣が環境を副作用無くじんわり変える唯一の手立て。また、こうして作られる環境が習慣の持続やよりよい習慣にもつながる。その点で、誰々のせいで、自分がやりたい何々の習慣が出来ない、という人類意誕生以来の弁解を乗り越えられるかどうかも鍵だ。

 

朝5時に起き、体重と血圧を測る。波風食堂の鍵を開け、木の香りの中で新聞を読む。時々掃除する。花を愛でながら家のぐるりを歩く。今日一日の予定を思う。ブログ記事や読書、工作の続きを考える。朝昼夜の食べたいご飯のイメージ(献立とも少し違う)は抜かさない。
少しづつ、少しづつ、世の中も自分も穏やかな習慣の連続で、静かに眺められるようになれますように。 ※画像は、父の日にもらった堅焼きのカエル。

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