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第7回「ほんのおつきあい」全記録(上)



今回の読書交流会、参加者6名(内、新参加1名)。最初は、SNさんの非常に残虐な事件を扱ったドキュメンタリー。前回の『イキガミ』もそうだが、支配する・支配される人間への関心があるとのこと。HFさんの『ヨガ』は樋口一葉より一同興味津々(笑)。
 
SN(女) 自分と違う人間の心理に興味。「家族どうしでなぜ殺しあいができるのか」も、遺伝なのか、環境なのか。家族同士7人を殺しあわせた『消された一家 北九州・連続監禁殺人事件』(豊田正義著:新潮社)、その時小1の加害者の息子を、25歳の時に取材した『人殺しの息子と呼ばれて』(張江泰之著:KADOKAWA)。
3冊目は、主犯角田美代子による10人を超える死者・行方不明者を出した事件のノンフィクション『モンスター 尼崎連続殺人事件の真実』(一橋文哉著:講談社)。
2つの事件で共通なのは、首謀者が自分は手を下さず、家族どうしが忖度して殺人に。洗脳による人間支配の恐ろしさ。
 
HF(女)   『たけくらべ にごりえ』(樋口一葉著:デカ文字文庫)。面白くないだろうと思って読み始めたら、句読点が43行目にやっと出てきたり、1人称と3人称が混在していて大変だったが、音読したら読めた。リズムがあり、同じ言葉を使わず、豊かな日本語のタペストリーだと感じた。今も同じな思春期の感情が伝わる。著作権が切れ、PC版の青空文庫でも読めるが、大きな活字で読みたくて購入。
 もう一冊は『YOGAポーズ大全』(久保玲子著:成美堂出版)。運動苦手だが本を参考にヨガ歴10年。Y字バランスも出来るとのこと。一同、感嘆。


次回は、内館牧子著『すぐしぬんだから』、『終わった人』、夏目漱石著『坊ちゃん』。川上健一著『雨鱒の川』、中野京子著『名画に見る男のフアッション』、『運命の絵』。佐伯一麦著『麦の日記帳』、ほしのよりこ作『逢沢りく』。山本七平著『空気の研究』 今回は、小説、ノンフィクション、エッセー、日記、教養、社会思想、健康・・・広範囲な交流ができました。「本の格好していればそれは読書」がルールの集まり。
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