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2012-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【その57】 走れ凡師(後編)

さっそく説明書を見て、一心不乱にペダルをこぐ凡師。心拍があがった状態で「体力測定」開始。測定に要する時間は60秒。したたる汗、ドコドコする鼓動。昔、体育の先生に「ゆっくり鼻から息をすって、ゆっくり口から息を出す。そうしたら早く回復する」と…

立つ位置

先週、大勢の人たちと話した。会合だったり、家を訪ねてくれたり。「祝 退職」が終わり新しい一歩のこの頃。話し相手はすべて顔見知りなのに、前には無い、心がシーンとする瞬間が時々あった。立男が変わったのだ。退職したばかりの立男は己の立つ位置がま…

【その56】 走れ凡師(前編)

凡師は激怒した。 前世は「キリン」と自負する凡師。いつ何時、狙われるかわからない・・・、そんな有事にも素早く対処できるよう「自宅トレーニング」を開始した。中古で見つけた「自転車こぎマシーン」の導入である。 この「自転車こぎマシーン」。凡師が…

「渾身」(川上健一著:集英社)から

久しぶりの川上健一。「雨鱒の川」の純愛、「翼はどこまでも」の青春、「四月になれば彼女は」の自立、今回はどうかな…と手にした相撲の話…単行本で出た「渾身」(こんしん)、後の楽しみにとっておこうと書店を出たのは5年前。定年退職後に読んだ最初の小説…

夢のおにぎり

「何が嬉しかったの?」とママヨさん。立男が、うたた寝しながら笑っていたらしい。胸の前で何かを大事そうに持っている風、ラッコみたいだったと言う。「ニターが気持ち悪かった」は余計なお世話だ(笑)大きなおにぎり貰ったのさ。夢の中だけど。 家にお金が…

短い話   №11

以前、新任の中学校で張り切っていた頃、先生の話が長くて生徒や親が 困っているようです、とPTA会長さんから言われた。さりげない口調だが、目が真剣だから間違いなく大勢を代表した直訴だった。 全校集会で、「私の話が長過ぎて何を言いたいのかわから…

【その55】アンバランスな弱い自分

靴底がすり減ってるせいか、「えっ、こんなところで?」というような場所でも転びそうになる。(凡師の住んでいる所は、まだ雪がある。日中は路面が見るようになってきたが、朝晩は凍っていることが多い。)周りの人は涼しい顔で歩いているのに、凡師だけ緊…

「多雪」

天気予報用語、雪が多く積もるの意味、用例に「多雪地域では、なだれに注意」、「厳寒、多雪に注意」と確かな筋のインターネットに。ホッとした。ママヨさんに「こんな言葉使うかなあ?」と言われたからだ。退職あいさつ状のハガキ印刷を終わった後だった。…

凡師のつぶやき(教科書編)

荒馬さんからのお手紙 凡師は私にもったいない旦那様です。私は、過激派ですが「あの凡師さんの奥さんだから…」ということで、仕事をした職場で良い思いをさせてもらいました。凡師効果は絶大です。 彼は愚痴も悪口も言いません。私なら堪らず文句を言う、そ…

【その54】 隙間コラム 第2章

新年度が始まり、管理人さま(日頃大変お世話になっている関係で敬称あり)より 「コラム継続可」のありがたいお言葉を頂戴。本コラムも無事「第2章」に突入。どの辺が第2章なのかというと、①執筆用のパソコンが新しくなった ②執筆用のワープロソフトが新…

女の人

先月末、北海道新聞(地方版)に「教育への思い一冊に」の見出しで、「校長室新聞」と立男の今後が紹介。本は出汁(だし)で、大学の宣伝のつもりで取材に答えた。記事は大きく、カラー版で驚いた。退職間際で良かった。態度大きいが目立つの苦手な立男だ。 反響…

初めの1日

ついに最初の一日目。年度開始の4月1日、定年退職後の1日目だ。 いつもの9時のうたた寝から、今朝4時半の老人性早起きの時間経過だが、世界は何一つ変わっていなかった。窓の外の春めく感じも昨日と同じ、ママヨさんもまるで変化無し。鏡の立男も変わら…

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