
小学校3年生以下に義務づけられている寄生虫卵検査(「ぎょう虫検査」)が58年経ち今春廃止。「まだやっていたのか」と驚く。開始した1958年は、波風立男君小学校入学の年。その頃は実に4人中1人が虫を飼っていたそうだ。思い出すと、「ケツがかゆい」と言っていたのがクラスに結構いた。最近10年は1%以下が続き、衛生環境の向上が廃止理由と先週の新聞。座高測定の廃止とあわせ、学校保健安全法施行規則改正。ただ、九州や沖縄は未だ2%以上で、自治体独自で継続するかどうか悩んでいるとある。検査費用1人425円。
これも先週の新聞(2/8朝日)。随分派手な「ベルマーク」運動紹介の左右全面カラー広告。掲載紙が運動の協賛企業。ぎょう虫検査から遅れること2年1960年開始の運動。へき地の教育設備支援が目的の民間運動だ。14年度は5.85億点(円)が集まり、これまでに東日本大震災校へ4.07億円支援されたとある。昔、小学校の教室に新しい壁掛け時計が設置され、先生から「みんなの小さな協力が集まって…」みたいな話がされたのを思い出す。その後の学校生活でも、立男の働いた学校でもこの運動に関係していない。
いかにも教育的な運動みたいだが、考えれば考えるほど不思議に思う。【次回の「不思議なベルマーク運動」に続く】