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教えて貰った言葉2(入学辞退)

中3の担任していた時、公立高校に合格した生徒が入学辞退しそれを高校に連絡するのを忘れた。
高校の教頭先生からハンコを持って学校に来て欲しいと言われ、校長室で教頭先生と2人きりで対面した。「先生が連絡を忘れたので本来なら補欠入学できる生徒が出来なくなった。先生は1人の生徒の人生を変えた。そのくらい教師の責任は重い」と淡々と、しかし真剣に言われた。沁みた。「どんな言葉でも良いので反省文を書き氏名捺印して下さい。その文章は、この校長室の金庫に永久保存させて貰う」とも。

 

高校から道教委へ合格者数と入学者数を教頭が報告する。受験者数が合格者数を上回っていたから、定員割れはあり得ない。大問題にならなかったのは、高校の教頭と校長とで道教委に話をつけてくれたからだろう。この件で、その後何の音沙汰もなかった。だがこの時の言葉は今も忘れない。
教頭先生は、朝ドラ『チョッツちゃん』放映中のヒロインの父親。良い先生だったと聞いた。

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