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良い頭

一昨日の大学入学共通テスト初日、受験会場の東京大学前で受験生らを刺した高校2年の少年(17)。この逮捕された生徒を知っているという人が、「頭が良い」とコメントをしていて、とても奇妙な感じがした。有数の進学校で成績優秀な生徒らしいが、そのことと「頭が良い」がどうしても結びつかなかったからだ。

 

「頭が良い」は、テストで良い成績を取る能力があるという意味なのだろう。だが、どんな理由をつけようとも、他でもない自分が自暴自棄になるほどの受験機会に、他者を刺すという行為(放火も企てている)は許されない。病気だったのかなあ。高校と父親の言葉が救いに映った。この事件の背景というか、受験の非人間的な側面と高校の指導責任に言及していた。

繰り返しになるが、「頭が良い」というのはどういう場合に使うのだろう。昨日、ドイツの前首相メルケル氏のドキュメント番組を見ていて、優れているなあ、頭が良いんだなあと思った。人を幸せにする能力を「頭が良い」と感じた。

そして、「頭が良い」は少し世間を知った大人が安易に使ってはならないとも思った、それは「頭が悪い」人の言葉使いかもしれないと強く思った。

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