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今年の梅ゼリー

今年は梅仕事をしない。梅仕事といっても、梅シロップと梅の甘煮限定だが、手作りウドンより歴史あり10年近い。波風氏単独の仕事でママヨさんは参加しない。定年退職後、買い物に行く機会増え店頭近くに並べてある青梅が妙に気になり始めた。尻のような面白い曲線、柔らかそうな表皮、青と黄の配色が初夏の爽やかさそのもの。実家の母が甘煮作り、子どもたちが喜んで食べていた記憶もあった。 

 

梅のエキスを取り終えた残り滓のシワシワ梅を捨てず、張りのある表皮に復活させ甘くする方法を知ってから毎回2キロ作ってきた。ゼリーにしたり、炭酸水で割るなどして波風食堂で出すことも多かった。作らないと決めたのは、昨年の甘煮がまだ残っているからだ。コロナでお客さんが激減したこの1年を思い、梅の驚く力も知った。熟成梅で梅ゼリー作り大事に食べてみる今年にしよう。

 

青梅の臀うつくしくそろうなり(室生犀星

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