カウンター

エプロンで

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ママヨさんが少し長く伏せていて、良くなったらオデコを柱にぶつけて大きなたんこぶを作ったり、階段から落ちそうになって膝をしたたかうって杖使う羽目になったり、心身ともに休まらない寝込みの1ヶ月間だった。波風氏は家事を続けているうちに、今まで親友だと思っていたママヨさんが、実は恩人だったのだと思いはじめた。

 

その間、波風氏がエプロンを外さなかったのは「今は非常時」と自分に渇を入れ続けたからだ。3日前、ママヨさんがパンを作り買物にも行けるようになったので、波風氏はこの2日間呆けた。「喝」が外れたついでにエプロンも外した。すると、転寝(うたたね)が始まり風邪を引きそうになり、通販で物を送ったら旧住所だった。恐るべし、ユニフォーム。

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