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男のいる台所

男の台所仕事は難しい。妻の管理責任担当区域なので、掃除や風呂などの公共区域での仕事と違うからだ。
妻の側からしたら、「調理はして欲しいけれど、道具の置き場所を勝手に変えたり、結局は後片付けを自分がしなければならなくなったり、今まで全然協力しなかったくせに台所管理にいちゃもん付けたりは絶対に嫌だ」という気持ちが当然。夫の作った料理が美味いか美味くないかはさほど問題では無い。男はここらを間違う。波風氏が自分専用の木工道具置き場から類推したらそうなる。自分が使いやすいようになっていなくては耐えられない。

 

「お手伝い」なら妻の管理下にあるから絶対服従以外の道は無い。妻の仕事に文句言う筋合いは無く「よくやりました」と頭撫でらて尻尾振って喜べばよろしい。だが「共同責任」という台所仕事を目指すなら五分の立場で意見を言い納得ずく両者が使いやすい台所にしていくべきだと民主主義を生き方の根幹に据えている波風氏は思う。だが、波風氏:ママヨさんの台所占有率というか台所を巡る仕事率は2:8ぐらいだから、意見は我慢し控えている(涙)。この台所、設備や道具配置なんかで色々とやってみたいことがあるが、未だ申し出できる実績をあげていない。

 

そこでだ。波風氏は決意した。「台所仕事をしたら使う前より必ずキレイに」し、まずは「仕事のできる奴」と認めてもらうことにした。3日前から始めたが、ものすごく気分良い。これを、波風氏の共同従事者としての成長とみるか、波風氏のママヨさんに対する厭みとみるかはあるのだが、ママヨさんは視野が広く心の深い人だから「いつまで続くやら。まあ黙って見ていましょう」と思っているに違いない。

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