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「お買い物」のレベル(最終3)

こう書いてきて、では波風氏の現実はどうなのか。
買い物忘備メモを書いている。煮干し、片栗粉、ハム、トマト水煮缶、チーカマ、モナ王、アボガド、8M×25、6M×30(いずれもネジ)、なんて書いてある。スーパーで欲望に任せてカゴに入れないように抑制作用も期待されているメモでもある。
他に、季刊雑誌『住む。』、『100分で名著テキスト』(カント著「純粋理性批判」)も汚い字で走り書きしてある。札幌の珈琲焙煎屋さんが提案してくれた「子ども食堂支援 貯金箱作成」も。「生ゴミネット水道管利用設置して」は作ったので傍線で消してある。

 

常識だが、買い物マイバックをダッシュボードに常備し、最近は現金よりもチャージしたカードで支払い。買い物から帰って来て冷蔵庫、野菜棚、本棚、木工資材入れ等に収納し、領収書をママヨさんに渡して(家計簿記入後に立て替え分受領)買い物を終える。一連の手順は「計画→実践→反省」サイクルそのもので実に『仕事』である。
考えてみると、波風氏は買い物が嫌だと思ったことがない。好きだとも言い切れないが、少し楽しいのは子ども時代の「自分で働いて得たお金を自分の判断で使える楽しさ」の体験から来ていると思う。つつましい経験が、ここにきて役に立つとは。

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