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11月19日(土) 「君の名は」

光の描き方が上手い

 日中5℃、積雪すべて溶け、後の凍結怖い。
 仕事一段落し、ママヨさんと「君の名は」を劇場で観る。「60歳以上1.100円」の特典、初めて使う。映画「この世界の片隅に」はこの国の片隅の街には来ないので、「千と千尋の神隠し」の興行収益を上回ったという作品で我慢する。

 映像の質が高い。細部まで丁寧に描かれ、もし何度か見ることがあればそのたびに画面上の発見があるだろう。とりわけ『光』の表現に唸る。時間と場所と空気の違いが描き分けられている。観たことの無い美しい彗星の軌跡に見とれる。少し困ったのは、主人公の男の子の顔立ちに似た人間を知っていて、時々「今頃どうしているかなあ」と思うことだった。ママヨさんもおなじことを言っていた。

 さて、物語性だが、疑問。作者の表現したい、観客と共有したい描写の方が主で、物語は従なのだろう。中身は希薄。村上春樹の読後感と同じ感じ。当然、「千と千尋〜」の社会批判的な深さは無い。ただ、アニメ映画は、ジブリだけでないこと良いことだ。「おおかみこどもの雨と雪」、「バケモノの子」は良かった。「この世界の片隅に」、やっぱりみたいや。

どんな中身だったか確かめるつもりで予告編観てみよう・

http://booklog.jp/users/namikazetateo