カウンター

零下の路上で

雪と、命を奪う貧しさと

朝食前に除雪。量は多くないが昨日一日吹雪いた吹き溜まりのせいで重い。腰に負担かけないよう少量・ゆっくり、ママサンダンプ使う。
朝食は、トーストに辛子バターを塗り、ホッケのフライ、千切りキャベツを乗せ、ソース(波風家は「ハチ公ソース」愛用)を塗った『ホッケ・サンドイッチ』。野菜スープ(大豆、トウキビ、人参、キャベツ)と珈琲で。
パンくずを指で集めていたら、「悲しいですね。」とママヨさんが、今日の「天声人語」をこちら側に向けて差し出した。

札幌で路上生活している人のこと。暖房のある地下街や公共施設で夜まで過ごし、未明は「寝たら死ぬ。だから朝まで歩いています。」とアーケード街や終夜営業の店を巡るという。店員の目を気にして、長居せず、食品売り場には近づかない。そして、午前5時45分、地下街が開くのを待つ、とあった。
11人が焼死した札幌の共同住宅の火事。中に、そんな野宿生活を経験したお年寄りもいたそうだ。何て悲惨な火事だろうと思っていたが、やっと「家」で暮らせるようになった果ての不幸でもあったのだ。

ホームレスは平均年齢60歳を越え、全国に5534人とある。「こういう人たちはただ放っておかれるだけなのかな。自分に何が出来るのだろう?」とママヨさん。もっと良い社会になるよう自分たちの出来ることをやっていくこと、そんなふうに困っている人たちがいることを忘れないように暮らすことなのかなあ、と波風立男氏。

今朝の除雪で、「今が一番寒い時、もう少ししたら3月。雪が融け春が来るまでの辛抱、辛抱」と思ったが、もっともっと切実な人たちが必死に暮らしているんだ。

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