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欲望を飼い慣らし中

53歳の時に「明日から止める」と15歳から一度も途切れたことのない喫煙をその日セブンスター2.5箱50本吸って止めた。以来17年禁煙は続いているが今日1本吸ったら元に戻ると思う。煙草は麻薬的で美味しいからだ。

59歳の時、老後にブログを書くと決めた。そのうち訳あってもう一つ書くことになり、表と裏のブログとして途切れず続いている。同じように、昨年5月、「食べ過ぎない」と決めてこれも続いている。「面倒くささ」や「美味しさ」を遠ざけるのは勇気が必要だとつくづく思う。

 

「何かを続けられる」自信のなかった波風氏。それが、「決めたら出来る」と思えるようになったのは50歳を過ぎてからの禁煙がきっかけだが、57歳の胃がん手術で「禁煙していて本当にラッキーでしたね」と執刀医から言われたのも大きい。習慣を変えるのは本当に難しく、それは欲望との大戦争。続けられるのは面白さを実感できるようになった段階で、「決めたらそうする」は後付け。だが、この後付けも「俺が本気で決めたら必ずやり切れる(はず)」という妄想的確信に持って行くと自立的な暮らしの習慣につながる。トイレ掃除やゴミ出しは小さなことだが、人生末期頃に大輪の満足感(どんなことかは未だわからないが)をもたらしてくれるかもしれない、と本気で思えてくるのだ。身体に直接的な快感をもたらす欲望を飼い慣らし、「これ面白いなあ」と感じる習慣を体感的価値にしていくのが人生の面白さかも知れない。なんて思うこの頃。

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