カウンター

よそ見する読書

ちっとも進まない読書。ほぼ毎日手に取り、昨年秋からだから、ページ数多くても終わるはず。そうならないのは、読み始めるやいなや猛然と雑念が湧くから。食器洗い、除雪、手紙、捜し物、入浴、後でやればいいものが次々と。読書の未練はまるでなくいそいそと雑事に励む。この本に関わる間、10冊は別の本を読んだ。

 

飛ばすと意味わからなくなり、ちゃんと読もうとすると頭が痛くなる。止めないのは、たまに驚くような言葉に出会うのと、最初に禁煙と同じくらいの強い決意で読むと決めたからだ。

 

「嫌なら止めれば」とママヨさん。人生には、嫌でも続けなければならないことがあるのだと言いたいのを我慢し、少し経ってから本をそっと置き、それほど食べたいわけでもないミカンを持ってきて皮をむき、朝に読んだ新聞をもう一回開いたりなんかするのであった。

http://booklog.jp/users/namikazetateo