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12月30日

 

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屋根から落ちた固い氷雪も片付けて1時間弱の除雪。家に入るとママヨさんが餅を作っていた。好きな蒸した餅米の匂い。これと玄関にかけた礼文大凧は恒例のお正月準備。

 

捨てるのを躊躇して残した文庫本の寺山修司、ぐったりしつつ読む。東京にこんな空気を感じながら、俺には関係ないなあと思っていた青春時代。あれから50年経って手に取るのは、あの時に感じていた薄っぺらさ奇妙さを懐かしく思うこともあるが、それ以上に自分を頼みに文化創造するエネルギーとか、反体制的なものも含めて若者の想いを許容する時代に郷愁を感じているからだろう。情報化時代と言うけれど、今の時代のここらへんの熱っぽさがどうなっているのかは教えてくれない。

 

ママヨさんの「お昼は、納豆餅ですよ」と言うのんびりした声でもう昼なんだと知る。毎日を静かにのんびり暮らしていると、明後日が正月元旦と言うことさえ意識しない。

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