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14歳からの哲学

言葉とは、考えるとは、自分とは誰か、死をどう考えるか、心はどこにある、他人とは何か・・・・池田晶子著『14歳からの哲学』を読み始める。副題「考えるための教科書」。難しい言葉を一つも使わず哲学(どう生きるか)の玄関を開いてオイデオイデしている感じ。

 

最初の『言葉』の定義に立ち止まる、というかじっくり読まされる。深淵な論理を簡単に親切に並べるから急げない。「美しい」という言葉を知らないで人は美しさを感じない下りで大いに考える。ここらがこの本のヘソだ。幸せな(後悔しないという意味で)老後の一丁目一番地は、他人にも自分にも傷つける言葉を使わずに済む暮らし方にあると思っているからなるほど教科書。読み進めるうち「これは違うな」はあるが最後まで読みたい。14歳から55年も経っているのだから。

 

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