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暑い日に小説

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著者、寺地はるな(1977年生)。中高入試の国語問題で一番使われた小説作家と知り、『わたしの良い子』と『大人は泣かないと思っていた』の2冊、面白かったから続けて読んだ。『海の日』で、昆布干しも休みだし、クラシック聴きながら寝転んで。

 

特にドラマも無いし、際立って個性的な人物も出てこない。どこにでもいるような人の暮らしを、軽くリズム感ある筆致でスイスイ書いている。何が面白いのかと尋ねられても困るのだが、そのスイスイに上手く乗せられて読ませられる。他と比べない人をほーっという感じで描き、何とも言えない温かいトーンが心地良く、ほぼコントみたいなやりとりが言葉選びの妙で楽しい。『大人は〜』を読みながらマンガ『子どもはわかってあげない』を思い出し再読したら風味が実によく似ていた(漫画が4年早い)。入試によく出るという『水を縫う』を読んでみたい。

 

あー暑い。夕方になっても。大きなズッキーニ2本収穫した。

オリンピックはいよいよ駄目だね、運動会や学芸会だってこんなゴタゴタ前日はありえない。

http://booklog.jp/users/namikazetateo