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愛するアマリリス


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今年の冬は、葉もすべて無くし当然に花も咲かず鉢からわずかに残った茎だけになったアマリリス。それも枯れてしまい、土中の球根に祈るほかなくなった。

家の植物は割合に長寿でベンジャミンは30年、パキラも25年になる。長寿の花はアマリリスだけだが、それほど愛したわけじゃないのに、私は私で何とか暮らしますから、水と肥料を少しは施して下さいな、という感じで生きてくれている。

 

当地の金物屋の店仕舞セールで、欲しかった寸胴鍋を手に入れ、近くの棚にあった花の缶詰(肥料入り高級土入りで必ず咲きます、みたいな説明書つき)で確か千円だったと思う。それから20年、何が楽しいかわからないが咲き続けてくれる。はじめの10年は巨大で毒々しい色合いになじめなかったが、褒められなくとも毎年忘れずに花を咲かせてくれる健気さに驚き今は愛している。だから、前みたく♪アマリリスは金持ちだ〜なんて、彼女を馬鹿(今が盛り、美しい)にするような歌は歌わない。

 

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