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12月10日(土) 切って緑

緑の灯、炎というより

 今日は、雪で氷点下の予報。昨日は雪降らず除雪なし。どうか今日一日もそんな感じでありますように。

 「もしかしたら」と思いながら、花も葉もしおれたオジギソウの枝と、すっかりしなびてしまった腰の高さぐらいのアマリリスの葉を切った。雪降る前だ。前者は1ヶ月もしないうちに切り口に小さな緑色が生えてきた。成長は早く、すぐに一人前になり、触れるとお辞儀をするようになった。前より小ぶりだけれど復活完了だ。未だ若い緑が美しい。

 後者のアマリリスは、大きくなるごとに鉢を替え、毎年大きな橙色の花を咲かせてくれ、長い間一緒に暮らしてきた花。今年18年目。花が開くたび、♪アマリリスは金持ちだ、と歌って喜んでいた。「寿命だろうなあ」と思いつつ葉を切り、未練がましく朽ちた葉の重なる切り口、白菜の漬物の断面みたいなのを時々覗いていたら、ひと匙掬ったような緑が見えた。切って3ヶ月目ぐらい。静かに蓄え、慎重に形を作り、一気に姿を現した感じ。今はまだ、緑色の小さな灯だが、いつか炎になるような勢い。毎日緑が伸びている。凄いものだな、生命は、ありがとう、と波風立男氏は顔に似合わないことを思うのであった。
 3年前に咲き終わった胡蝶蘭にも花芽。夏に葉が5枚になったので期待していたら、見えない裏側で着々とやることをやっていた。見つけた時の嬉しさと言ったら!

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