表ブログで書いた「マユミ」の素性がわかる植物図鑑。日本全国、どこでも育つんだな。いただいた時は枝と花だけだったから、「こういう葉っぱなんだ」と見入った。「マユミが本当の名前だったんだ」とつぶやいた時、ママヨさんがすぐに植物図鑑を開いていた。
ママヨさんは、植物や昆虫の生き方の本を好んで読んでいる。環境に合わせた「したたかな生き方」とか「(人間から見て)愉快な生き方」、「踏まれても起き上がらない」などに心動かされるそうだ。もう少し早くに読んでいたら､生き方が違っていたなどと言う。見渡す限りに緑で虫のいっぱいいる場所で育ったことが、今頃になってママヨさんを刺激している。これは、年を経るほどに街の路地裏に強く哀愁を感じている波風氏と同じだ。
ママヨさんは、わからないことがあると必ず辞書や地図、図鑑を引っ張り出してきて調べ始める。植物図鑑は、ママヨさんが若かった頃に父親から送られてきた。娘が、植物に興味があること、調べることが苦にならないことを知っていたのだろう。そして、それがとても嬉しかったのだと思う。
