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断る理由

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ママヨさんが「気に入りました。この断り方。これからはこれにします」と悦に入っている。前より減ったが、インターネット接続会社を我が社に変更するとお安くなりますよ、のお誘いがよく来る。変えるつもりがないから、波風氏なら「間に合ってます」と容赦なく電話を切るが、喉に痰が絡んでいるような嫌な感じは残る。向こうも商売だしなあ、少し邪険だったかなあ。

 

波風夫妻に用事のある知人はそれぞれのスマホにかけてくるから、固定電話は親戚を除くと、こういう類いが多い。ママヨさんは社会的常識というか気が長いから、スパッと切らない、いや切れない。「変えるつもりは無いようです」とか「必要無いと言ってます」なんて言葉が耳に入る。「早く切ればいいのに」と波風氏は思うが、言えば「じゃあ、あなたに交替」とくるので、見て見ぬふりを決め込む。こういう時の時間は長く、何かやっていても全然集中できなくなる。このやろう。

 

昨日も夕食時に(どういうわけか食事時が多い)こういう電話が来て、受話器を手で押さえて「『ご主人いらっしゃいますか?』と言っているので出て下さい。」と言うから、「主人は今、出産間近で力んでいて無理です」、「風呂に入ろうとパンツ片足脱いでヨロヨロしている最中ですからそんな余裕はありません」、「だいぶ前にトイレに入って出てこないので心配して見に行こうと思っているところなんです。」などと、断りの理由を並べて笑っていた。するとママヨさんが、吹っ切れた感じで歯切れ良い毅然とした口調で「電話に出たくないそうです」。すると相手は「申し訳ありませんでした」と直ぐに切ったそうだ。

 

※画像は、作業部屋の電話機付近。横のポスター(毎年面白い『宝島社』(新聞紙面両開きの意見表明ポスター)のコピーにたじろぐ。

http://booklog.jp/users/namikazetateo