昨日は全一日快晴。雪の眩しい土曜日。それだけで嬉しい12月中旬。
客を送って玄関に出たら、見てしまった。向かいの家の前でスキーに乗っている。スキーに乗っている？ゴーグルでわからないがピンク柄の上下だから女性だろう。戸口前の山上？で一呼吸置き考えてる風、ややあってストックを軽く握り右に回る練習。次に左。玄関から道路まで５、６ートル。幅もそのくらい。斜度5度ほどの門前ゲレンデ。見てはいけないものを見てしまった感じが、だんだん厳かな気持ちに変わる。真剣なのだ。横のママヨさんを肘でつっついたら、「スキー履いたままスキー場に行かないでしょうね。」なんて警戒している。波風家の両人は玄関内側の明り取りの窓から見ていた。
居間に戻り、「あれは白昼夢かもしれない」と思いながら障子戸を少し開けてみると厳かなのはもう終わっていた。積もっていた雪が平らになったいた。あれは何だったのだろう。向かいの家にああゆう女性は住んでいない。
