カウンター

7月15日(金) 「トト姉ちゃん」の喫茶店

昭和ビィンテージ

 晴れが続く7月中旬なのに朝16℃の当地。昼に半袖族の若者みかけるが、夕方は長袖族の人影だけの当地。厚い布団に、やや厚めのパジャマで寝る波風家。

 「トト姉ちゃん」の『花山伊左次』が経営する珈琲館『巴里』が味わい深い。戦後焼け野原のバラックだが、今ブームのビィンテージ感そのもの。美術スタッフの相当のこだわりだ。花森安治さんの人柄、美意識を彷彿させる。合理性、清潔さ、温もり、存在感。ドラマの筋より、ここらを「もっと見せろよ」と思う。
 ドラマの舞台、材木問屋、弁当屋、今の借家も、「暮らしの手帳」のセンスにつながる暮らし方、落ち着きのある昭和のデザインを感じさせる。ペン先と鉛筆が整然と並んだ花山さんの筆箱をチラリと見せる演出なんかも楽しい。トト姉ちゃん3姉妹が着ているワンピースも、さりげなく彼女らのセンスを表現している。

 波風食堂も、工作道具の保管場所、室内の作業場所までは確保できた。この夏、いよいよ造作開始だ。これで、本宅の「老いの後片付け」も手を付けることができそうだ。

http://booklog.jp/users/namikazetateo