カウンター

5月21日(木) ポスター展

誰にだって、こういう贅沢があって良い

 会場は原野のギャラリー、こう書くと何処だ?って言われそう。原野の丘に建つ元牛舎を改造した展覧会場だ。展示作品は、この地で共に生きてきた子どもや先生や住民の方々と、一つの方向を定める必要があって作ったもの。「こと」を起こすための「もの」。今回、足下にこの地の土を感じて見てもらえる。幸せな機会だ。一回一回が消耗品扱いのを、並べて見るのは本人にも初。

                
 デザインは依頼者の目的がまずあって、それを形にする仕事。「わかってもらって何ぼ」の世界。ところが、わかりすぎても、わからなすぎても駄目なもんで、技術と品性が勝負。立男はプロと違うから、そこらの評価が聞こえてこない。苦労して作ったんだろう、無料だし…文句言いずらく、遠慮が先に立つのだろう。今回、せっかく並べたのだから、ここらを聞いてみたい。昨日買ったキュウリはまあまあだけれど、秋刀魚はひどいね、みたいに。

 ギャラリーの後、大きな利尻富士に正対できるカウンター席でコーヒーを飲みながら余韻を味わい、素敵な時間を過ごしてくれたら嬉しい。ギャラリーのオーナー夫妻に会うだけでも価値があるよ。
 今回、前日まで写真展をされ後片付けしていた方々が展示作業を手伝ってくれた。丘の上に出現している文化の神髄に少し触れた気持ちだ。

 こういう歌を見つけた。この前、オーナー奥さんが「太陽は赤くないのに絵ではなぜ赤い色に塗るのでしょう」と言っていたなあ。ピース又吉さんの推奨曲。

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