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2月28日 伸びるために屈む

若い人が描いてくれた波風立男像

 平均1℃ぐらいの土曜。春模様を一括削除し真冬に切り替えた昨日の吹雪。朝、後始末でママヨさんがんばる。立男は敗者、違う違う、「歯医者」。来週、新しい身体の一部出来る。スルメも花林糖も大丈夫。舌と歯茎の微妙なかみ合わせ生活も終わる。蚊のようなチュルチュル的栄養摂取、昆虫生活に別れを告げ動物に、人間に戻る。ここらの凄まじい表現は、ママヨさんの観察から発せられた言葉を組みあわせて。

 昼まで自家製の封筒と一筆箋デザイン、作ったイラストカレンダーの発送準備を完了。使った麻の印刷用紙が面白い。左が立男用、右がママヨさん用。

 午後、会社辞め元気回復のために訪れた若い人と半日。みんなが欲しがる既成の価値と、おそらくこちらが本物なんだろうが未だ確証が持てない手造りの価値、その間で揺れ続けているうちに60年も過ぎたことなど話す。歳いくほど自分が何も知らないのを実感するが、知らなければもっと残念な人生、周りに今まで以上に迷惑をかけてしまうことなど。若い人のうちひしがれる体験は決して悪いもので無い。伸び上がるためには屈まなければならない。運良く伸び上がれた時、大事なこと見逃してしまう。中には、大事なことを振り払ってしまうことだってある。
 年寄りは、伸び上がりたくても足よろけ、自然に屈んでる。どこかの馬鹿が「アンチェイジング」なんて若い振りして喜んでる。深夜9時、若い人たちと船木のバーに行き帰宅し就寝。雪は夜も降らず、「きれいな月。もうすぐ満月だよ」と階下からママヨさん。

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