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モーニン

namikazetateo2014-09-28

 NHK「美の壺」で流れる印象的なジャズの名曲。故谷啓氏のひょうひょうとした雰囲気が「美」を身近に映していた。人間的に見せていた。人間的とは美的なことなのだ。老人にこそ美はふさわしい。タバコを買いに行って自分の家の帰り道がわからなくなったので番組降板した、と知ったのは亡くなった時だった。そんなに老人だったのだ、78歳の上級老人だったのだ。あれから4年、今も番組は続いているが視たいと思わない。通販で買ったCD版「美の壺」を時々聞いている。前は少し陽気に聞こえたのが、今日は違う。今日は時々雨が降るからとも違う、思ってもみなかった不幸を、悲しい事実を知ったからだ。

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