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What going on

マービンゲイ


 70年代初めに、こういう音楽メッセージが庶民に受け入れられていたのだ。米帝反対のデモ、神田川聞く下宿生活の時代に。海を隔てた国には、生活と社会と音楽をこんなふうにつなげる文化があった。今週のTV(夜遅いので録画デス)で。
 誰にとっても青春時代は特別だが、70年代の社会自体も特別な気がする。今なにが起きているのか、何がまともなことかを考えることは当たり前なんだと感じた瞬間から、そういう当然の精神が巧みに露骨に押さえ込まれてきた。その意味で、70年代はせめぎあいの頂点になるのだが、攻防の鍵が庶民側には意外にもろい代物なのに驚く。白昼堂々とこれを壊し、臆面もなく戦争準備を語る向こう側の薄ら笑いが怖い。新聞1面でうんざりし、読者投稿欄の60歳以上の方々の投書でほっとする日々が続いてる。70年代人間には「What going on」が灯火みたく生き続けている気がする。老後人生の姿勢を学ばせられる。
 昨日からの突然の吹雪。ぼ−っと見ていると、参ったなあと思うけれどこれもまた間違いなく過ぎていく季節の足音なんだとも思う。

『WHAT'S GOING ON /ホワッツ・ゴーイン・オン』
   Written by Al Cleveland, Marvin Gaye and Renaldo Benson
Mother,

mother
There's too many of you crying
Brother, brother, brother
There's far too many of you dying
You know we've got to find a way
To bring some lovin' here today - Ya

母親たちがたくさんの涙を流している
兄弟たちが次々と死んでいく
どうにかしてこの世に愛をもたらそう

Father, father
We don't need to escalate
You see, war is not the answer
For only love can conquer hate
You know we've got to find a way
To bring some lovin' here today

父親たちよ これ以上戦争の被害を広げないで
戦争は何も解決してくれない
愛だけが憎しみに勝つ
何とかして見つけ出そう
この世に愛をもたらす方法を……略


   

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