平和のポスターを頼まれた｡最初、断った｡誰が誰にどんな目的でどんな内容を表現すればよいのかわからない、共有できる「平和」の願いを１枚の紙に描くことできるのか…自分に｡自分の考えを形にしたとして、それを依頼に来た方と共有できるのだろうか…｡何かのお知らせとは違う、イメージの呼びかけと共有は、ポスターの形式は同じでも扱う次元が全然違う｡
しかし、こういうのは断るのが難しい｡訪ねて来られた方も真剣なのだ｡逆に言うと、頼みに来られた方が出来たのを見て「これは駄目だ」と言うのも難しい｡それで、条件をつけた｡自分はプロでないから注文に応えることは無理｡自分の考え優先で描く｡気に入ったら使って欲しい、そうでなかったら遠慮しないで断わって欲しい、それで結構、気持としては残念だが、どこかに引っかかりがあるのに義理で使われるのは困る、それで可なら協力させてもらう｡昨年末だった｡【次回に続く】
■そんな気分の中、聞いて落ち着く一曲。こういう心持ちが、平和な心なんだと思う｡
