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4回目の『パンとスープと猫日和』

namikazetateo2018-10-14

今日の午後は波風食堂のイベント「ほんのおつきあい」。立男君もママヨさんも紹介する本は未だ決めてない。誰が来るかもわからない。このノンビリ感を面白がる、波風夫妻の秋の日曜日。

5年前のドラマ『パンとスープと猫日和』。どこにでもいるような人々の暮らしの変化が、ゆったり進む。この空気感、『かもめ食堂』に重なる。キャストの小林聡美もたいまさこのせいもあるが、清潔感のある「ほっこり」が楽しい。美味しいスープとサンドイッチを食べて嬉しくなるお客さん、短いけれど非日常の豊かな時間を主客でつくりあげる。こういう感じをドラマ化するのは難しいものだと思う。目立たないし見なくても困らないけれど、見てしまうと心温かくなりその時の心持ちが続くというか。

この気持ちよさを表現するために、画面に無駄なものを一切映さない演出がある。主人公が開いた店も、ぎりぎり必要なものだけ。勤めていた出版社の様子も、外食に使う食堂も、斜め向かいの喫茶店も、寺のたたずまいも余計なものは映さない。服装や持ち物ももちろんだ。主人公の住まいは更に徹底している。北欧と日本のデザイン的な調和が神経質なほど登場する。ドラマの一コマ一コマが完全にデザインされている。テレビドラマでこういう美術は珍しいと思う。この感じを、快いと思うか、無機質で味気ないと思うかは別れるだろうなあ。立男君はこの感じが好きで4回見た(笑)。

主題歌が大貫妙子ときている。こんな動画のエンディングサービスもある。

http://booklog.jp/users/namikazetateo