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「花の首飾り」

あの時代の茶の間

 今朝の「天声人語」(1/13朝日)に、ザ・タイガース再結成のコラム。小遣い銭で初めて買ったレコードがザ・タイガースの「銀河のロマンス/花の首飾り」で始まり、「…団塊世代の同窓会が盛んと聞く。学年名簿に故の字が交じる60代である。戦後の起伏を越えてきた身を労(ねぎら)い合い、倒れた友をしのぶ時か。振り返って、また前を向く。この世代の青春は、幸いにも和洋ポップスの黄金期。応援歌には事欠かない。」で結ぶ。

 「天声人語」は「これが名文だ。読ましてやる」みたいな押しつけがましさがあり辟易していた。「編集手帖」(読売)と比べ更にそう思い、「卓上四季」(道新)はユーモアに欠け疲れるが上から目線とは違う。だから、こんなのも書けるんだ、書けるがやっぱり少し偉そうだと思う。筆者は50代後半の立男より後輩なんだから、こんなテーマの時には特にもっと謙虚な姿勢で(笑)と思うのであった。
 再結成の感慨はGS全盛の少年時代を送った者にしかきっとわからないだろう。そういえば、女性グループが思い出せない…ザ・ピーナッツと駒鳥姉妹(笑)以外?今の10代の40年後、 どんな青春ポップスを思い出すのだろう。

 高度経済成長で豊かさも増したが、閉塞感や格差も感じ「こんな社会で良いのか?」と思い始めた思春期。何だか騒然としていた中、「花の首飾り」にホッとしたものだ。

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