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杖のプライド

足が弱まり歩くのが難しくなったら杖を使う。もっと弱くなったら車椅子に乗る。介護度相応にディサービスに行くことになったらさっさと行く。グループホームや特養に入ることになったら「そういうことになったか」と観念する。その時にまだ考える力が残っていたら。自分の力で暮らせる年齢(=健康年齢)の平均72歳に来年到達するので、その先のことを少し考え始める。

 

自分で何とかできるように努力しても、老いるほどに他者の力を借りなければ生きられなくなるのは自然の摂理。家族に可能な限り心配や負担をかけないことが1番の願い。これを「72歳からのプライド」にしたい。

昔、学校の先生していた人がそのプライドゆえに杖持たず転倒している話聞き、この老いた教師に憐れみを感じると同時に、身をもって教える最終的な授業がまだ残っていているのじゃないかなあ、辛くて悲しいとしても、なんて思ったりする。波風氏がまだ若くて歩けるからそう思うだけなのかなあ。

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