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Gショック

時計屋さんで電池交換。来年春に店を閉めると言うご主人(82歳)。月千円、休み月1回の15歳、逃げ帰りたくても金がなくて帰られなかった東京修行。それから67年、売れないから機械式時計のメーカーが時計を作らなくなり、デジタル時計が売れているとのこと。直して使う時代でなくなったんだよ、この街で安心して電池交換(時計を壊すことがあるのでメーカーに送る)できる時計屋はいなくなるよ、全道から壊れたのを直して欲しいと持ってくるんだと言う。出来るのなら、まだやりたいんだという思いがヒシヒシと伝わる。

 

バンドや電池の交換でこの時計屋さんに来るようになって3年、その前の時計屋さん(90歳以上)が亡くなってから。横町の銭湯、雑貨屋、お気に入りの喫茶店がいつの間にか無くなり、技術の必要なお菓子屋、畳屋、布団屋、そして時計屋までが風前の灯。爺ショックで、老いるショック!

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