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除雪の心

一昨日夜からの猛烈な暴風雪で吹き寄せられた雪、埋まった車を掘り出す。固く締まって重いからスコップにホドホド乗せて積み上げる。途中、立ち往生して2日曜間乗り捨てられていたボンコ車の脱出に加勢する。いつもの倍、90分外にいた。屋根の雪が昨日の夜に落ち、隣の家に迷惑かけなかったようで心配ごとが一つ減った。だが、早晩屋根に股下ぐらいの分厚い雪が再び積もり、吹雪もまた見舞うだろう。

 

働いていた時の除雪は、車の出し入れが大事だった。元気だから勢いで早く早く。急ぐ感覚はまだ残っているが、飽きたり疲れたら「後でまたやる」とさっさと止める。

本にあった「北国の冬を生きる時、人間の原型が要求される」という言葉に頷く。自然の前でオロオロしながら、生きるために働く満足感は特別。大きな声では言わないが、除雪は好きではないが嫌いとも言えない、黙々と身体を使っている、身体を使えることが人間の誇りだと感じるのだ。

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