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『カモメ食堂』をやっと観る。


映画 『かもめ食堂』 予告編

自分なりに達成感を得てから見るつもりの映画があった。来月から来春まで、「今年もよくやったね」の満足感で一時休業に入るから、そろそろ今年度分が終わる記念にその映画、『カモメ食堂』観る。

 

3回目か、4回目だが、前には素通りしていた印象的な『言葉』がいくつもあった。
おにぎりの試作品が失敗した時の「やってみたからわかったこともある」。どうして、フィンランドなんかに来て食堂やっているのか?の質問に、「やりたくないことはやらないので」(ここでこうしている)という回答。この2つは特に印象的だ。
この映画の、他人と比べない潔(いさぎ)よさ、何もかもがゆったりしていて酸素多めの空気感が堪らない。2006年公開の、ドラマらしいドラマの無いドラマが、今もやっぱり快い。

 

この映画をそろそろ観ていいかな、という気分が湧くまで7年。そこにあるのは重々わかっていても、簡単に観てはいけないと自分を縛っていた。軽い映画なのに、波風氏にはやたらと重かった。老後の自己満足の発散場所を『波風食堂』と命名したのは、もちろんこの映画の影響。

※ウサコさんがこの映画のDVDを送ってくれていた。ちゃんと観たからね、今日。原作も発注した。

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