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学校椅子の顛末

小学校の頃、こんな感じ


「今年の冬はこんなふうに始めますから」という天からのお達し。昨日の寒さだ。去年はどうだったかなと思い出しながら、ウッドデッキ、外水栓、庭道具を片付ける。神楽月、雪待ち月、そして霜降月が11月(旧暦で12月半ば)の呼称。

レトロな学校用椅子が完成。バザーで買ったランドセルを掛けてしばし物思いにふける。背に砂浜から拾ってきた流木。波風マークを焼き印で入れ、塗装は木工用ワックスでビンテージ感を盛る。冬期間、「波風食堂」は「波風工房」になり、お品書き、箸入れ、棚などの小物づくりの予定。手始めがこの椅子でゆっくりやるはずがある事件で完成してしまった。

家の裏にあるブルーベリーを冬囲いしていたら、ママヨさんが自分の車で用事を足しに行った。鍵締めて。波風氏の車に気づかず、外出していると勘違いしたらしい。昼食は各々とる予定だった。鍵(車の鍵含)・財布・スマホが家にある波風氏の身の置き所は、組み立て前の椅子が待っている「波風工房」だけ。神様に深く感謝したのは、キャラメル2粒と石油ストーブがあり、何より幸せだったのは下の方が静かにしてくれたことだ。熱いお茶も湧かして飲めるが下が心配で断念。「山菜採りの老人、裏山で行方不明」に比べれば天国と思い作業に没頭した。

「失敗は誰にでもある。俺は平気だ」とうなだれているママヨさんに静かに微笑みながら口にして、トイレに早足で入ったのは捨てられて4時間後。
今日の一言、老人はいつ捨てられてもよいように、居場所を自分で作るべし(合掌)

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