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11月21日(土)イカの柚塩辛

柚も悪くはないが、塩の方が旨いな

 朝、障子を開けたら昨日までがどんなだったか全く思い出せない、息を飲むような雪野原。材木置き場も、精麦工場の大屋根も、天理教のスモモの木も、みんな真っ白で、空だってこんなに純粋無垢に輝く青さだったかなあ。布団から抜け出し一人で興奮する積雪の朝。子どもの時の記憶だが、大人になっても雪の降り始めは、いつの間にか世界が変わって新しい何かが始まるはずの昔の記憶が未だ残っていて、今日みたいな朝に条件反射でよみがえる。

 スルメイカの塩辛、上手に出来たが甘塩のため急いで食べてる。無くなると悲しいので、塩のと柚のと作る。これも上等、上等。1週間前に作った「クリームチーズの味噌漬け」食べる。焼いた餅を半分に割りサンドイッチみたくスプーンひと匙分を延ばして入れ海苔で巻いた。旨い昼飯。オカカと合わせれば握り飯の種にも。ガーゼでチーズを包み、味噌を酒少々で伸ばしたのを塗りたくって冷蔵庫に放っておくだけ。ママヨサンの作ってる沢庵、まだ浸かりきってない水分の多いのを、柿と梨もサイコロ切りにして、市販キムチの素を和えて食べる。こんなのが「新しい何か」とは言えないが、新しい何かは自分で作る以外には決して来ないし、与えられるのならつまらない。

 「あさめし・ひるめし・ばんめし」(日本ペンクラブ編、大河内昭爾選)を、自家製簡易カクテキ口にしながら読む。「あんち・グルメ読本」の副題を裏切らない。通院の待合室で読み、吹き出しそうになり困った。


 フロー・モリッシ−(20歳)、英ロンドン。「とらえどころのない、霧深い夜に怪しくそよめく風のよう。この人は何を見てどこに生きているのだろう」という音楽評を読んで。こういう女性は、オバサンにはなれないかもしれないな。そんなんじゃない才能を感じるね。

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