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欲望の表現

サンドイッチは銀座で(平松洋子著)

「老いの味わい」(黒井千次著)を寝しなに読み笑ったり考え込んだりしている。「体力が衰えても精神はより自由に」で安心感もいただく。一週間前から右手親指の根本あたりが痛い、歯の具合も今ひとつで、本書の老いの現象は笑うに笑えない。手が痛くてページめくるのに難渋している。

 これ読み終えたら、「サンドイッチは銀座で」(平松洋子著:文藝春秋社)と「大人の味」(同著:新潮文庫)だ。老いても未だ、精神と言うか欲望は衰えないようだ。若気の至りの方と睡眠の方の欲はどうでも良くなってきたが、食の方は元気で、「美味い」の表現の仕方に興味津々だ。池波正太郎は見事だったな。

 昨日夜9時、深夜番組「文豪の食彩」(BSジャパン)観る。知っていることが多く、「はて、どこで読んだか」と思ったが、実際の店をロケしていて楽しい。時代設定は今だが、昭和の空気流れて嬉しい。


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